「咄」と「噺」と「話」の意味の違いと使い方

「はなし」という漢字には、「咄」と「噺」と「話」があり、どれも同じ読み方をします。

 

あまり聴き慣れたことがないという人も多いのですが、「咄」と「噺」と「話」のそれぞれの違いとは一体何でしょうか。

 

詳しく説明をしていきます。

 

「咄」と「噺」と「話」の違いとは?

 

「咄」とは「トツ」という音を持っており、「咄々」、「咄嗟」としても使われますが、それから転じて、日本では「はなし」で、それも単に口でしゃべったことではなく、「面白い話」を指すようになっているのです。

 

読みとしては音読み=トツ、訓読み=しか(る)、したう(ち)、はなしです。

 

「噺」とは「咄」をさらに独特の字で表したのが「噺」となっており、これは「国字」で音(おん)読みがないのですが、「はなし」と読みます。

 

「話」とは一般に「ハナシをする」というときは、「話をする」という表現をし、一般的にはこの感じがよく使われています。

 

落語だけは「咄」と「噺」と表現する!?

 

あまり聴き慣れたことがない「咄」と「噺」ですが、実は落語においてはよく使われています。

 

落語に関してさまざまなレベルで言及する場合の用語、用字となっており、厳密な区別がなされているわけではないのですが、咄・噺・話のそれぞれの字の成立事情,歴史的慣用等の違いによって使われているのです。

 

そのため、落語を聞いたことがあるという人にとってはよく聞いたことがある、「咄」と「噺」が使われているということを知っています。

 

日常生活では「話」を使っていきましょう!

 

「はなし」は「話・咄・噺」があり、落語では「咄」と「噺」を使うということがわかりましたが、辞書では「はなす」は「話」は会話等で使われています。

 

江戸の人たちは、このハナシという漢字からどんな内容のハナシなのかの見当がついており、「話」相手の登場するお話、「噺」日本にしかない漢字、「咄」叱って説教をするはなしといった様に区別をしていましたが、現代においては「話」が一般常識とされています。

 

そのため、日常生活においては「話」を積極的に活用をしていくことが大切なのです。

 

まとめ

 

一般的にはあまり聴き慣れたことがない「咄」と「噺」と「話」ですが、落語においては「咄」と「噺」がよく使われているということがわかりました。

 

しかし、日常生活やビジネスシーンにおいて「咄」と「噺」という字を使っても相手に伝わらないことがあるため、一般的に使われる「話」という字を積極的に使っていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました