夏にはいない!?「ウミネコ」と「カモメ」の違い


夏に海の上を気持ちよさそうに飛んでいて、思わず写真を撮って後で見返したらカモメじゃなく、ウミネコだったという事はよくあることです。

 

ウミネコもカモメも姿形はとてもよく似ていて、大勢でいると見分けることが困難になってしまいます。

 

そこで、ウミネコとカモメの違いと見分ける方法について詳しく解説します。

 

「ウミネコ」と「カモメ」の違いとは?

どちらもとても良く似ていて、海の上を気持ちよさそうに飛んでいるのですが、ウミネコとカモメの違いとは一体どこにあるのでしょうか。

 

そこで、それぞれの違いについて詳しく説明をします。

 

「ウミネコ」とはチドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類であり、ロシア南東部、中国大陸東部、台湾、日本、朝鮮半島に分布しています。

 

日本では周年生息していますが、冬季になると北海道や本州北部で繁殖する個体群は南下する個体が多いのです。

 

全長44-48センチメートル、翼開張120-128センチメートル、体重0.5-0.6キログラムとなっており、頭部や体下面の羽衣は白、体上面の羽衣は黒灰色となっています。

 

「カモメ」とはチドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類で、日本では主に亜種カモメが冬季に越冬のため飛来しますが、亜種コカモメが飛来した例もあったりと様々です。

 

全長40 – 46センチメートル、翼開張110 – 125センチメートル、頭部や体下面の羽衣は白い、背中や翼上面は青灰色の羽毛で被われているのが特徴です。

 

どちらも似ていますが、よく見ると違いがわかります。

 

夏にカモメはいない!?

どちらも夏の海に存在するというイメージが多く、見分けるのが難しいとされていますが、実は夏にカモメはほぼいないのです。

 

カモメは渡り鳥なので、冬にしかおらず、夏にいるのは99.9%ウミネコとなっています。

 

そのため、カモメは「頭は黒、しっぽは白、くちばしは赤」なのですが、ウミネコは「頭が白、しっぽは黒、くちばしは赤、黒、黄の3色」という違いを意識していてもカモメを見ることは難しく、夏にいる多くがウミネコであるという事が分かります。

 

ウミネコは天然記念物に指定されている!?

日本の代表的なカモメの仲間で、「ミャーオ ミャーオ」と聞こえる声であるウミネコですが、世界的な分布は太平洋西部の、日本近海で、小さな島や岩礁などに集って繁殖していることでも有名ですが、その繁殖地の多くは天然記念物に指定され保護されている事はご存知でしょうか。

 

何十万羽もいるのに、繁殖地を大切にしているのは、かつて何十万羽も日本近海の離島で繁殖していたアホウドリを、羽毛布団にする目的となっています。

 

繁殖に参加しない若鳥は褐色をしており、夏中も全国の港湾や海岸に集まっていますが、沖縄地方では稀となっています。

 

ウミネコをどうしても見たい場合は日本での集団営巣地は、北海道、本州、九州に行くと比較的に見れます。

 

まとめ

とても似ていて、見分けることが難しい「ウミネコ」と「カモメ」ですが、知れば知るほど面白いことが多く発見できます。

 

夏にはカモメはほぼいないため、猫の様な鳴き声をしたら間違いなくウミネコであると覚えておくと、違いがわかり易いです。

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