どちらもさまざまな用法を持っており、同じような用いられ方をする場合もありますが、間違った使い方をしてしまうと相手に伝わらないこともあり、不快に捉えてしまうこともあります。
そこで、正しい「から」と「より」の使い方について説明をします。
「から」と「より」の違いとは?
日常生活においても頻繁に使う言葉でもある「から」と「より」ですが、それぞれの違いとは一体何でしょうか。
「から」は起点とも言われており、時および場所の起点を示すには,「から」を用いて「より」は用いないのです。
「より」は比較を示し、公用文においては、「より」は「富士山より高い」、「思ったより難しい」など『比較を示す』場合だけに用いることとなっています。
どちらも似てはいるものの、明確な使い分けの基準があるため、間違えないようにしっかりと使うことが大切です。
区別することで、意味合いが正確になる!?
それぞれ「から」と「より」の違いについて説明をしましたが、「から」と「より」だけで意味合いが変わってしまうことはないのではないかと思ってしまっている人が多いのですが、「から」と「より」を入れ替えるだけで文章のインパクトが大きく異なるので注意が必要です。
「A社より当社と取引すると言われました。」と相手に伝える場合、「A社よりも当社がよい」という意味に誤読されてしまう可能性がありますが、これは「比較」ではなく「起点」の意味となっているため、「A社から当社と取引すると言われました。」と言い換えることでより相手に正確に伝えることができるようになるのです。
一度言い換えることで使いやすくなる!?
日常生活においても、ビジネスにおいても「から」と「より」を使い分けるのはとても難しく、出来ているようで実は間違って使ってしまっていたという人も多いのですが、「から」と「より」を実際に使う場合はまずは一度使ってみて、違和感を感じないのか、どうかで判断をし、言い換えてみることで使い分けることができます。
どちらもまずは使ってみてからではないと違和感を感じることはないのですが、相手にきちんと正確に伝えるためにも「から」と「より」については間違えないように使い分けていきましょう。
まとめ
日常生活においてもビジネスにおいてもとても重要な「から」と「より」ですが、似ているようで実は大きく意味合いが異なるということがわかりました。
正しく使うためにもしっかりとそれぞれの違いについて把握しておきましょう。
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