どちらも似ている言葉として「以下」と「未満」がありますが、それぞれの使い分けや違いについて分からないという人が多く、ビジネスにおいてもよく使う言葉なので、それぞれの違いについてしっかりと知っておきましょう。
「以下」と「未満」の違いとは?
どちらも似ているため混合してしまう人も多いのですが、それぞれの違いとは一体何でしょうか。
「以下」は、その数字を含んで下、「未満」はその数字を含まないで下という意味があるのですが、「未満」は「以上」の反対として使われることが多くあります。
飲酒の場合、20歳になったらOKですが、肯定的に表現する場合は「20歳以上」という言い方になっているのが代表的な例なのですが、若者の飲酒が禁止されている事を強調する場合は「20未満」という言い方になり「20以下」と言ってしまうと、飲酒できるのは21歳からということになってしまうため、「以下」と「未満」の区別について知っておく必要があるのです。
教え方は様々!いろいろな表現で伝えましょう。
実際に学校や子供に「以下」と「未満」の違いを教えるとき、困惑してしまって、どうやって教えたら良いのか、どのように違いを説明をすれば良いのか困惑してしまうという人がとても多いのですが、そういった場合は様々な表現方法で教えるとわかり易いです。
記号で表現する場合は
AはB以上 → A≧B
AはB以下 → A≦B
AはB未満 → A<B
AはB超過 → A>B
といったように、数学では「未満」「超過」という表現はあまり使わず、「より小さい」「より大きい」という表現を用いますが、記号で教えることもできます。
英語で表現する場合は
10以下…10 or less
10より小さい…more than 10
10以上…10 or more
10より大きい…more than 10
といったように、教えることができます。
それぞれの比較表現をすることによって、より教えやすくなり、同時に覚えやすくなるのです。
基準が曖昧な場合もあるので注意!
それぞれ「以下」と「未満」の違いについて説明をしましたが、中には基準が曖昧な場合もあるため、注意が必要です。
料金の表示や年齢制限などなど、数字を厳密に切り分ける必要がある時には「以下」と「未満」に関してしっかりと区別をする必要がありますが、特に「以下」という言葉に関してだけは、その定義があいまいなまま使われるケースが少なくないのです。
例えば人を罵倒する際に用いられる言葉で「人間以下」という表現を用いる場合がありますが、この場合の「以下」は、基本的に基準値である「人間」をを含まず、それよりもレベルが下だという意味を持つのですが、そもそも基準値に「人間」が含まれようが含まれまいがどちらであっても差し支えない状況であったりと、「以下」の基準にこだわり過ぎるのは良くないので注意が必要です。
まとめ
それぞれ「以下」と「未満」の使い方はとても難しく、重要な場面で正しく使い分けなければいけないのですが、意味や使い方さえ知っていれば簡単に使い分けることができます。
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