誤解をしないで!「許可」と「認可」の意味の違いと正しい使い方

どちらも法律の条文などでよく目にしたことがあるという人も多く、法律用語で多く書かれているのですが、一般的に使われている言葉でも、法律上で使われていると意味が少し違っている場合があります。

 

そのため、同じだと思って契約をしてしまったり、書類にサインをしてしまって後になってトラブルになってしまったというケースがとても多くあります。

 

トラブルにならないためにも、それぞれの違いについてしっかりと理解をしておくことが大切です。

 

そこで、「許可」と「認可」の違いについて分かりやすく説明をします。

 

「許可」と「認可」の違いとは?

 

公的機関との仕事や規制を調べる際に必ず出てくる許可と認可ですが、どちらも似ていて、同じなのではないかと思ってしまう人も多くいますが、それぞれ大きく意味が異なります。

 

そこで、それぞれの違いについて説明をします。

 

「許可」とは法令により一般的に禁止されている行為を、行政機関が特定の場合に解除し、適法に行えるようにすることという意味があり、行政機関に許してもらって、その行為をすることができるようになります。

 

車の運転免許や職業紹介においてもこの「許可」が使われますが、本来は禁止であり、その禁止を解除してもらうという意味で覚えておくとわかり易いです。

 

「認可」とは行政機関が第三者の行為に同意を与え、その行為を法律上有効に完成させる行政行為という意味があり、銀行同士が合併するためには行政の認可が必要になったりしますが、本来は認可が必要なことを認可なしに行った時にはその行為は法律上の効果が発生せず、無効になってしまうので注意が必要なのです。

 

講学上の用語と法文上の用語では意味が異なる!?

 

それぞれ「許可」と「認可」の違いについて説明をしましたが、ここで注意をしなければいけない点として、講学上の用語と法文上の用語が異なるということです。

 

例えば、電気事業法における「許可」は、講学上の「特許」にあたるため、「先願主義」の適用はなく、最も能力のある事業者に許可を与えることができると判断されているのです。

 

そのため、「許可」と「特許」の差は明確ではないという基本書の文言などもあるため、どういった意味なのか、どんな意図があるのかをしっかりと読み解く必要があるのです。

 

まとめ

 

それぞれ「許可」と「認可」の違いについて説明をしましたが、どちらも見た目は似てはいるものの、意味が大きく異なり、講学上の用語と法文上の用語では意味が異なる場合があるため、しっかりとそれぞれの意味や違いについて理解をしておくことが大切です。

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