どちらも中学1年生の理科の授業で学ぶ「有機物」と「無機物」ですが、それぞれ1文字しか違わないため、どのような違いがあるのか、どのような特徴があるのか分からなくなってしまったり、混合してしまう人が多くいます。
そこで、「有機物」と「無機物」の違いについて分かりやすく説明をします。
「有機物」と「無機物」の違いとは?
物質には有機物と無機物があるのですが、それぞれの違いについて知らないという人が多くいます。
知れば知るほど奥が深いのですが、「有機物」と「無機物」の違いはどこにあるのでしょうか。
「有機物」とは有機化合物と言いますが、炭素を含む物質のことです。
もともと有機物は、生命、あるいは生物に由来する物質であると考えられていたのですが、近代科学の発展の中で、有機物は生物に必ずしも付属したものに限定されないと考えられるようになっています。
「無機物」とは機化合物と言いますが、有機物が生命に関連するものと考えられていた時代、有機物以外の物質として考えられていったのが無機物なのです。
現代では、有機物に当てはまらないもの全般を指しており、一部の単純な炭素化合物と炭素以外の原子で作られた化合物と考えられているのです。
中学校では実験で覚える!?
有機物と無機物について、義務教育課程で習うのは中学校に入ってからなのですが、中学校二年生では、具体的な実験を通じて、有機物と無機物の見分け方などを勉強するようになります。
集気ビンに石灰水を入れて、紙などいろいろなものを燃やす実験を行ったことがあるという人も多くいるかと思いますが、実験を通してどの物質が有機物で、どの物質が無機物かを見極めることができるようになります。
家庭でも実験をすることができる!?
木、石油、繊維、紙は全部有機物であり、有機物は身の回りに見える8,9割は有機物とも言われていますが、有機物と無機物を見極める方法として、家庭で簡単に行うことができる実験があります。
実際に、有機物と無機物は見た目では見分けられないため、ガスバーナーで加熱して反応を観察することによって見極めることができるようになっており、有機物は炭素があり、燃やすと二酸化炭素でますが、無機物の場合は炭素がなく、燃やしても二酸化炭素は出ないので、それぞれの違いについて見極めることができるのです。
まとめ
それぞれ「有機物」と「無機物」の違いについて説明をしましたが、簡単に実験をすることができるようになっており、家庭でも簡単に見極めることができるようになっているため、「有機物」と「無機物」のどちらなのかを知りたい場合は見極めてみましょう。
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