どちらも「たのしい」と読みますが、一般的には「楽しい」と表記をしますが、「愉しい」と何が違うのでしょうか。
また、それぞれの意味や使い分けについてどのように行えば良いのでしょうか。
そこで、それぞれの違いや目的について分かりやすく説明をします。
「楽しい」と「愉しい」の違いとは?
どちらも同じ読み方ではありますが、それぞれの違いとは一体何でしょうか。
「楽しい」とは与えられたことに対して楽しく過ごすことという意味があり、すでにあるものや設定された枠の中で楽しむ感覚と称される事が多いです。
「愉しい」とは自分自身の気持ちや想いから感じ生まれる楽しい状態のことで、自分の意識、気持ち、考え方次第でどうにでも変化でき、仏教にも通じる考え方でもあります。
どちらも似たような意味となっていますが、それぞれニュアンスや意味が少し違うので注意しましょう。
常用漢字では「楽しい」が正しい!?
それぞれの違いについて説明をしましたが、常用漢字においてはどちらの方が掲載されているのでしょうか。
実際に辞書で調べてみてもやはり一般認知でもある「楽しい」が表記されており、「愉しい」は表記されていない事が分かりました。
常用漢字表の音訓では、「愉」には「ユ」しか読みが掲げられておらず、「楽〔樂〕」には、「ガク ラク たのしい たのしむ」が掲げられているのです。
そのため、近年では一般的に「楽しい」が用いられており、辞書にも「愉しい」が掲載されていないものが多くあります。
常用漢字表の音訓で「愉」は「ユ」しか掲げられていないため、掲載されていない事が分かりますが、常用漢字表に忠実に従った書き方をすれば、やはり「楽しい」のように「楽」を用いることになるのです。
「愉しい」は滅多に見ない!?
辞書を監修した日本語学者たちは「愉しい」を、正しい日本語としては認めていないとされており、実際に「愉しい」と表記をしているものを見たことがないという人が多いのですが、それでも「愉しい」と表記をしているのは小説や自己啓発本ばかりです。
日常生活やビジネスにおいて「愉しい」を使う機会が少ないため、普段は「楽しい」と表記しましょう。
まとめ
それぞれ「楽しい」と「愉しい」の違いについて説明をしましたが、日常生活やビジネスにおいて「楽しい」と「愉しい」を使う際は常用漢字である「楽しい」を使うことが好ましいです。
無理をして「愉しい」と表記をしてしまうと相手に誤解を与えてしまうだけではなく、不快な思いをさせてし編むことがあるため、しっかりと一般認知されている「楽しい」を使っていきましょう。
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