日常生活やビジネスシーンにおいてどちらも頻繁に使われる言葉ではありますが、それぞれどちらが正しいのかご存知でしょうか。
間違って使ってしまっているという人は意外にも多く、正しい方を選ばないと恥をかいてしまう事があります。
そこで、それぞれの違いについて説明をします。
「一生懸命」と「一所懸命」の違いとは?
どちらも似たような言葉となっているため、勘違いをして覚えてしまっているという人が多いのですが、それぞれの違いとは一体何でしょうか。
「一生懸命」とは命がけで事に当たること。また、そのさま。 引くに引けないせっぱ詰まった場合。瀬戸際。といった意味があります。
それに対して
「一所懸命」は 中世、1か所の領地を命をかけて生活の頼みにすること。また、その領地。命がけで物事をすること。また、そのさま。必死。という意味があります。
実際に「一生懸命」と辞書で引くと、先に出てくるのですが、この事から言葉としては「一所懸命」の方が先に生まれた言葉であるということがわかります。
一生懸命は転じたことから生まれた!?
それぞれ「一生懸命」と「一所懸命」の違いについて説明をしましたが、一所懸命とは本来、その説明にもある通り「中世、1か所の領地を命をかけて生活の頼みにすること。また、その領地。」に由来する言葉となっているのですが、これが転じて「命がけで物事をすること。また、そのさま。」を意味する言葉となり、そこからさらに、言葉の持つ意味合いから「一生」という言葉が使われるようになったのです。
現在では「一所懸命」よりも「一生懸命」として使われることが多く、一般的には「一生懸命」の方が伝わりやすい言葉になっているのです。
どちらも間違いではない!?
現在では「一生懸命」の方がよく使われるイメージがあり、「一所懸命」は間違いなのではないかと思ってしまっている人が多く、実際に放送などでは「一生懸命」を使っている傾向がありますが、それぞれどちらを使っても間違いではないのです。
実際に、多くの辞書が今も両方を見出し語として載せていたりしています。
そのため、一所懸命を使っても相手に通じる事が多いのです。
しかし、やはり新聞社や雑誌社では「一生懸命」に統一しており、一所懸命を使ってしまうとクレームが入ってしまう事も多いのです。
まとめ
それぞれ「一生懸命」と「一所懸命」の違いについて説明をしましたが、どちらを使っても間違いではないため、安心することができます。
しかし、一般的には「一生懸命」を使っている事が多く、テレビなどでは「一生懸命」に統一しているため、普段使う際は「一生懸命」で話すようにしましょう。
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