「ねる」は「ねる」でも…「練る」と「煉る」と「錬る」の意味の違いと使い方

日本語において同音同義というのはとても困惑してしまい、混合してしまうという人も多いのですが、その中でも特に悩んでしまうのが「練る」と「煉る」と「錬る」です。

 

それぞれどんな意味や違いがあるのでしょうか。

 

そこで、分かりやすく説明をします。

 

「練る」と「煉る」と「錬る」の違いとは?

 

どれも同じ「ねる」と発音をしますが、それぞれどんな意味があるのでしょうか。

 

そこで、一つ一つ紐解いていきたいと思います。

 

「練る」とは熱を加えて、むらのないようにこね固める。また、こねまぜて、粘りけが出るようにする。という意味があります。

 

「煉る」とは、「火を通してこね固める」という意味があります。

 

「錬る」とは堅い物、粗い物を、こねたりたたいたりすったりして、柔らかくきめ細かにする意味があります。

 

一般的に使われているのが「練る」!?

 

あまり、馴染みのない「煉る」と「錬る」ですが、見たこともないという人が多い理由は一体何でしょうか。

 

実は、「煉る」は連合国軍最高司令官総司令部の占領政策下の1946年11月16日に内閣から告示された「当用漢字表」に掲載されておらず、当用漢字表にない漢字を含んで構成されている漢語について、同音の別の漢字に書き換えるための指針として、国語審議会が昭和31.7.5に報告した「同音の漢字による書きかえ」によって、煉から練と書き換えるようになったのです。

 

そのため、現在においては「練る」という言葉が一般的となっているのです。

 

なぜ、「煉る」という漢字が多くの人に知られていないのかという理由は、「当用漢字表」を受け継いだ最新の「常用漢字表」にも「煉」は掲げられていないのです。

 

変換では表示されます!

 

今では「当用漢字表」には掲載されておらず、最新の「常用漢字表」にも掲げられていない「煉る」と「錬る」ですが、「ねる」と変換をするとしっかりと「煉る」と「錬る」が表示されます。

 

確かに、最新の「常用漢字表」にも掲げられていませんが、漢字としては存在するため、「煉る」と「錬る」が残っていることがわかります。

 

日常生活やビジネスシーンにおいては「煉る」と「錬る」と表記をしても相手に伝わらないことが多いため、注意が必要です。

 

まとめ

 

同音同義はとてもややこしく、わかりづらいものばかりなのですが、その中でも「練る」と「煉る」と「錬る」は特に多くの人が困惑してしまいます。

 

あまり聞き馴染みのない「煉る」と「錬る」ですが、意味や消えた理由について知っておくことも大切です。

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