きちんとした定義がある!?「墜落」と「転落」意味の違いと使い方


ニュースなどで一度は聞いたことがあるという人が多い「墜落」と「転落」ですが、どちらも「落ちる」という言葉であり、状況によって色々な熟語に言い換えます。

 

そこで、「墜落」と「転落」とは一体どんな意味があるのか、どのような場面で使うのかについて詳しく説明をします。

 

「墜落」と「転落」の違いとは?

ニュースや報道などで転落事故、墜落事故と聞いたことがあるという人も多いのですが、それぞれどのような意味があるのでしょうか。

 

「墜落」は、完全に浮いた状態で落下することを意味しており、飛行機やロケットなどが落ちた場合によく使われる傾向にあります。

 

どこにもぶつからずに落下する為、衝撃を分散させることができないため、「転落」と比べると受けるダメージは大きくなることが多く、6m 以上から墜落した場合は、重度の損傷が全身に及ぶ可能性が高くなります。

 

「転落」は階段や坂道などに接しながら落ちることという定義があり、「階段や坂道などに接しながら落ちること」、「急激に落ちぶれること」はどちらも転落と言います。

 

その他にも足場から地面に対して垂直に落ちることも「転落」と言われます。

 

重症度を左右する要素は3つある!?

墜落と転落のそれぞれの意味や違いについて説明をしましたが、その中でも重症度を左右する要素は3つあります。

 

それが、落下した高さ、着地場所の性質、着地した時の体の向きや、接してる部位です。

 

コンクリートの上に着地した場合の方が、芝生の上より重症度が高くなるのは当たり前ですが、その他にも着地時に地面と接してる部位によって、骨折する箇所や残る後遺症が大きく異なってくるのです。

 

足から着地した場合は踵骨骨折、下腿骨骨折が挙げられ、後遺症は歩行障害が挙げられます。

 

腰から着地した場合は骨盤骨折、腰椎圧迫骨折が挙げられ、主な後遺症は    遷延性意識障害が挙げられます。

 

労働安全衛生規則の定義はデマだった!?

墜落と転落は労働安全衛生規則の定義に基づいて決められていると信じている人がとても多くいますが、実際はネット上で拡散したデマの一つなので注意してください。

 

実際に労働安全衛生規則では「高さが二メートル以上」とは、転落・墜落を区別するための基準値ではなく、安全措置を義務づけるための基準値と明記されており、労働安全衛生規則では、ただ単に高いところから落ちることを「墜落」。落ちた先が水中や煮沸槽である場合についてのみ「転落」を使用となっているのです。

 

間違って覚えないように注意が必要です。

 

まとめ

ニュースや報道などを見て墜落と転落の区別が分からなくて困惑してしまった人も、それぞれの違いや区別方法を知ることで、すぐに状況を把握することができるようになります。

 

また、ネット上での情報を鵜呑みにせず、騙されないように注意が必要です。

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