自分の名前のハンコを持っているという人も多く、「ハンコ」の中でも特に重要な印鑑が「実印」と呼ばれるハンコですが、他にも「シャチハタ」と呼ばれるものが存在しています。
どちらも似たようなものですが、それぞれ何が違うのでしょうか。
そこで、「シャチハタ」と「印鑑」の違いについて説明をします。
「シャチハタ」と「印鑑」の違いとは?
どちらも似たような形となっているため、どちらを使っても問題はないのではないかと思っている人が多いのですが、実際「シャチハタ」と「印鑑」ではどのような違いがあるのでしょうか。
「シャチハタ」とはスタンプ台が必要ない、本体内部にインクが入っているハンコをインク浸透印と呼ばれているものです。
これが総称して「シャチハタ」と呼ばれていますが、実はシヤチハタ株式会社が製造販売しているインク浸透印「Xスタンパー」が正式名称となっているのです。
「印鑑」とはシャチハタと違い、法的拘束力のある契約に向いており、印影もインクではなく朱肉を使っているため長持ちします。
1,000年前の古文書や、水墨画に押されたはんこは、今でも鮮やかに赤く残っていることでも知られているのですが、一般的な印鑑は、木や動物の角、金属などの材質で作られており、ゴムとは違い、強く押しても印影が変わることはないのです。
シャチハタは届出には使えない!?
市役所や契約をする際にシャチハタで行おうと思った時にシャチハタは認められず断られてしまったというケースがとても多くありますが、これは一体なぜなのでしょうか。
その理由はシャチハタが大量生産で作られた、同じ印面が存在するはんこだからなのです。
同じはんこが存在すると、誰でも成りすましができてしまい、犯罪に使われてしまう恐れがあるからです。
また、印面がゴム製なので、強く押すとゴムがゆがんで押した跡が変わってしまうことがあったりと、トラブルの原因にもなりかねません。
そのため、シャチハタでは重要な契約においては効力をなさないのです。
正しく使い分けて便利に使おう!
シャチハタは法的拘束力やお互いの利害が発生する契約では押せないということが分かりましたが、コンビニのレシートや領収書、回覧板、健診の見回り表、荷物の受取、スタンプカードなど、あらゆるシーンで活躍をすることができます。
とても簡単に押せる為、面倒ではなく、多くの人がこのシャチハタを利用しているのです。
その一方で、印鑑は国の定めた実印証明書のいる契約、遺産相続や、住宅ローン、保険の加入、会社設立、公正証書の作成などで使われており、重要な場面でのみ使うことが出来るので、それぞれ正しく使い分けることでより使い勝手が良いということがわかります。
まとめ
どちらも似たような形ではありますが、それぞれ用途があります。
しっかりと理解をして、正しく使いこなすことが重要なのです。
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