日本の人数の数え方には「人」という数え方や「名」という数え方をする場合があります。
よく銀行や役所、携帯ショップなど整理券待ちの場合の時など「〇人」とレストランなど飲食店などの予約表には、「大人〇名様」という使い分けをしていますが、それらの違いや使い分けは何でしょうか。
そこで、「人」と「名」の違いについて詳しく説明をします。
「人」と「名」の違いとは?
どちらも日常生活においてよく聞く言葉であり、気になったことがあるという人も多いのですが、実際に「人」と「名」の違いとは一体何でしょうか。
実は、人の数を何人とか何名とかの使い分けは、「個人を特定できる、出来ないか」で使い分けをしており、個人を特定できない場合は「人」、個人を特定できる場合は「名」という使い分けをしているのです。
銀行や役所、携帯ショップなど整理券待ちの場合の時などは、どんな人が待っているのか順番待ちをしている段階では、個人を特定できないため、「人」と表示をしています。
その一方で、レストランなど飲食店の順番待ちの場合は個人名を確認し個人を特定できるので「名」を使っています。
明治時代から使い分けされている!?
この「人」と「名」という使い分けですが、一体いつから行っているものなのでしょうか。
これに関しては諸説があり、陸軍をはじめとする軍隊で使い始められたという説もあり、明治15年に制定された陸軍の報告書雛形を見ると、人数を書く欄は全て〇名と示されているのですが、明治5年に明治政府は壬申戸籍という「戸籍」があることが証明されています。
明治以降の陸軍は「個人が特定できる組織」ということで、誰が軍人なのかを把握することができるようになったのです。
正しい「人」と「名」の返し方は?
レストランや銀号などで「人」と「名」を使われた場合、何と返すのが正解なのでしょうか。
レストランで、「何名様ですか?」と聞かれた場合は○人ですと答えるのが基本です。
ビジネスにおいて、接客場面では口語のニュアンスのある「人」を避け「名」が好まれますが、お店などでは「人」の場合は「お二人さま」と丁寧さを強調するために「お」が必要ではありますが、「名」にはすでに敬意は含まれているので「お」や「ご」など付ける必要はないです。
間違った「人」と「名」の返し方をしてしまうと相手に疑問を持たれるだけではなく、不快に感じさせてしまう恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
日常生活においてよく使われる「人」と「名」ですが、それぞれの正しい意味や使い方についてしっかりと把握をしておくことで、いざという時になんて返せば良いのか、どのような場面で使えば良いのかをしっかりと把握をすることができるようになるので、再度確認をしておきましょう。
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