日常生活でよく使う言葉である「へ」と「に」ですが、それぞれ同じような意味があるのではないか、正しい使い方が分からないという人が多くいます。
しかし、一文字違うだけでも意味が大きく異なってくるため、それぞれの違いについてしっかりと把握をしておく必要があります。
そこで、それぞれの違いについて説明をします。
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「へ」と「に」の違いとは?
どちらも同じ意味のような気がしますが、助詞の使い分けについてしっかりと把握をしておかなければいけないのです。
「へ」は動作の方向を表現している。
「に」は動作の到達点を表現している。
といった意味があるため、基本的には、「~に」は目標を示し、「~へ」はたんなる方向を示す助詞とされているのです。
「へ」と「に」の正しい使い方とは?
それぞれの意味の違いについて説明をしましたが、実際に「へ」と「に」を使う際はどのようにして使い分ければ良いのでしょうか。
実際のところ、「へ」と「に」はどちらも使うことができるようになっているのですが、「日本語文法大辞典」では「へ」は、もともとは、名詞、特に場所を示す語に付いて、「へ」が、本来、動作の帰着・到着点を示す格助詞「に」の用法に侵入して、「帰着・到着点」を示すようになり、現代の「に」と「へ」の使い分けのあいまいさにつながっているのです。
そのため、「病院に行く」と「病院へ行く」では、「病院に行く」は病気などの理由で病院へ行くという意味になり、「病院へ行く」は病院の建物内に入るという意味になるのです。
まとめ
それぞれ使い分けることが難しい「へ」と「に」ですが、どのような意味があるのか、正しい使い方は何かを知っておくことで、より使いやすく、明確にすることができます。
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