神はたくさん仏は1人?「神」と「仏」の違い


神社やお寺にお参りするとき、そこに祀られている神様が、どんな神様なのかきちんと把握している人はどれぐらいいるのでしょうか。

 

はたまた、そこにいるのが「神」なのか「仏」なのかを気にしている人は実はとても少ないのです。

 

そこで、「神」と「仏」の違いについて分かりやすく説明をします。

 

「神」と「仏」の違いとは?

日本は仏神の解釈が多様なため、仏様と神様を混同している人が多いのですが、困ったときに神にお願いをしている人や仏にお願いをしている人もいます。

 

それぞれの違いとは一体何でしょうか。

 

「神」とは国や場所によって異なりますが、日本の神は「山や河、石や木などの物や、死んだ人間や動物」などを神としています。

 

そのため、日本では「八百万の神」と言う言葉があるとおり、ほとんど何でも神にしてしまう傾向にあります。

 

そのため、最寄りの神社の神体を調べると、下駄や石や紙などとても多くのものに幸せや不幸にする力があると信じて敬って頭を下げ、商売繁盛や、交通安全など、現世利益を拝んでいる場合があるのです。

 

「仏」とは仏のさとりを開かれた方のことです。

 

全部で52のさとりがありますが、その仏のさとりを開かれて、大宇宙の真理をすべて体得された方を仏と言っているのです。

 

また、地球上で仏のさとりを開かれた方は、お釈迦さまただ一人とも言われており、「釈迦の前に仏なし、釈迦の後に仏なし」なのです。

 

神社とお寺は同じじゃない!?

一般的に神社とお寺の違いについてあまり気にしていないという人が多いのですが、実は神社とお寺は大きく異なります。

 

神社は初詣や合格祈願、安産祈願など、人生の節目節目に、私達は気軽に神社や寺を参拝し、神様や仏様にお願いをしている人が多いのですが、実は神社は身を清めるためのお祓いをする場所となっているのです。

 

そのため、本来、神社への参拝は穢れを清めるためのお祓い方法として考えられてきたのですが、現在ではお願いをしている人が多い傾向にあるのです。

 

その一方で、お寺は自分の行動をより良くすることを誓うための場所であり、寺を参拝するときは、死後に極楽浄土に行けることを願うほか、現世での幸せを祈るのです。

 

それぞれ意味合いややるべき事が異なるので注意が必要です。

 

神様は実在している!?

日本では神様を信じている人と信じていない人がいますが、実は日本にも実在した人が神様として祀られている例があり、学問の神様として名高い菅原道真公は、天神様として親しまれているのです。

 

また、日光東照宮に祀られているのは、徳川家康を神格化した、東照大権現であり、それ以外にも、山や海などの自然を神様として祀ったもの、神話に出てくる神様などとても多くの神様が日本にはいるのです。

 

ちなみに、日本を代表する神様は天照大神とされており、三重県の伊勢神宮は、この神様を祀るために建てられたのです。

 

まとめ

それぞれ「神」と「仏」の違いについて説明をしましたが、どちらも大きく異なる存在であるため、一緒にしてはいけないのです。

 

神社やお寺に行った際はそれぞれの目的を思い出して、参拝しましょう。

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