医療用医薬品として使われる「加香ヒマシ油」と「ヒマシ油」ですが、どちらも名前に「ヒマシ油」と表記されていますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
混合してしまっている人も多くいるため、それぞれの違いについて分かりやすく説明をします。
「加香ヒマシ油」と「ヒマシ油」の違いとは?
近年、美容・健康オイルとして話題になっていますが、どちらもヒマシ油と表記されており、混合してしまっている人がとても多くいますが、それぞれの違いとは一体何でしょうか。
「加香ヒマシ油」とはヒマシ油に、オレンジ油、ハッカ油を矯味・矯臭剤として加え、服用しやすくしたもので、用法・用量、効能・効果、使用上の注意などは一般のヒマシ油と同じになっています。
「ヒマシ油」とはトウダイグサ科のトウゴマの種子から採取する植物油の一種であり、ひまし油は元々は工業用オイルとして使用されてきた油だったのですが、人体にも良い影響を与えると言う事が世界的に評価されてから、現在ではに人気の美容・健康オイルとして話題になっているのです。
「第2類医薬品」として内服薬用で販売されている種類と美容・健康オイルとして外部塗布・マッサージ用で販売されている2種類がありますが、それぞれ用途も使用方法も全く異なるので注意が必要です。
用途に合わせて使うことが大切です!
それぞれ「加香ヒマシ油」と「ヒマシ油」の違いについて説明をしましたが、ヒマシ油によっては期待できる効能も全く違うので自分の用途に合わせて選ぶのが大切です。
ひまし油には3つの種類が販売されており、加香ひまし油、未精製ひまし油、ブラックキャスターオイルがありますが、いずれも用途が大きく異なります。
使う際に注意が必要です!
どちらも医療用となっていますが、「加香ヒマシ油」と「ヒマシ油」は使う際に注意が必要になっています。
便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時または手術前後における腸管内容物の排除をしてくれますが、急性腹症が疑われる患者、痙れん性便秘の患者、重症の硬結便のある患者、ヘノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者、燐、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時には投与してはいけないのです。
また、ヒマシ油として、通常、成人は15〜30mL小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま、または水、牛乳などに浮かべて頓用しますが、年齢、症状により適宜増減する必要があります。
まとめ
それぞれ「加香ヒマシ油」と「ヒマシ油」の違いについて説明をしましたが、どちらも人気ではありますが、実際に使う際は十分に注意をすることが大切なので、しっかりと用法、容量を守りましょう。
コメント